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COLUMN

コラム

シェアリングCFO®︎の活用事例ご紹介①

執筆者:茅原淳一(Junichi Kayahara)

『資金調達の手引き』
調達ノウハウを徹底解説

資金調達を進めたい経営者の方の
よくある疑問を解決します!

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弊社では、シェアリングCFO®︎」というCFOに特化したプロ人材スキルシェアサービスを提供しております

CFOはやはりとても給料が高いので、アーリーステージのスタートアップだと中々採用できません。また毎日(フルタイム)のニーズでは無いことが多いので、週1回から、単価を低くCFO人材を活用できるように、この事業を始めました。

お陰さまで順調に利用者数が伸びている中、「実際にどんな人がどれくらいの稼働をしているのか?」「どんな仕事を任せられるのか?」などのお問い合わせを多く頂いております。

今回は、この「シェアリングCFO®︎」を使ってどういった企業様のどんな課題解決を可能にしたか、一例をご紹介させて頂ければと思います

CFO・アーリーステージについてはこちらの記事もご参照ください。
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シェアリングCFO®︎活用の背景

ニーズ:シリーズAの資金調達のサポートをして欲しい

今回は、あるAIベンチャー(A社)の事例をご紹介します。
A社はシードラウンドの資金調達を行いプロダクトが完成し、今後プロダクトを伸ばしていくための資金を調達したいという状況の会社でした

経営陣は、社長とCTOのみで、財務の専門家がいないという会社で、シードステージの調達は社長1人で乗り切ったものの、やはり本業がある中で、シリーズAの資金調達には手が回らないということで、SOICOのHPよりお問い合わせを頂きました。

シェアリングCFO®︎でご相談の多い業務内容の1つが、資金調達のサポートになっています
資金調達自体は社長が中心となって行うこととなりますが、将来戦略に基づいた事業計画の策定や、調達の際のバリュエーション、投資契約の内容のレビューなど、社長だけでは対応ができない、又は対応する時間を事業の方に振り向けたいという要望から、シェアリングCFO®︎の活用のご相談を頂きます。

シード期・シリーズAについてはこちらの記事もご参照ください。
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社外CFOについてはこちらの記事もご参照ください。
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初回面談からマッチングまでの流れ

①CFOに求めるスキルのヒアリング

まず、HPに頂きましたメールへの返信という形でSOICO担当者との面談を組ませていただき、面談にて求めているCFOのスキル及び業務内容についてのヒアリングを行わせていただきます

A社では、シェアリングCFO®︎に期待する役割として、下記をお考えでした。
1.事業計画についてのレビュー
2.事業計画等に基づき投資家に提案するバリュエーションについてのアドバイス
3.IPOまでの資本政策のアウトラインについての策定サポート
4.投資家向けの提案資料の作成サポート
5.必要に応じて投資家へのプレゼンへの同席

また、業務内容に応じて、シェアリングCFO®︎の稼働時間(社内ミーティングへの参加の要否やリモートでの業務時間)についても、クライアントと認識を合わせることもこのタイミングにて行わせていただきます

A社のケースでは、投資家への提案の前段階、事業計画策定からの参画であったため、事業内容や将来性について理解する必要がありました。週1回の経営会議への参加(1~2時間)を必須条件とし、それ以外の業務はリモートでの対応ということとなり、月の目安となる稼働時間としては20時間程度という形で、A社と認識を合わせました。

シェアリングCFO®︎は、顧問サービスとは異なり、スタートアップのCFOと同様に実際に手を動かすことを前提としたサービスとなっております

シェアリングCFOと常勤CFO・外部アドバイザーの比較

②候補となるCFO人材の提案

SOICOでは、CFO候補者の方には、登録の際に”スキルシート”の記載をお願いしています”スキルシート”には、これまでの社歴に加えて、経験のある業務についての記載もお願いしており、資金調達の経験の有無等が分かるようになっています

A社の場合は、上記の通り資金調達のサポートという業務内容であったため、VCからの資金調達経験のあるCFOの方を複数名ピックアップさせていただき、氏名等個人を特定できる情報は伏せた状態でスキルシートを送付させていただきました。

A社では、提案させていただいたCFO候補のうち、甲さんを第1候補として面談の依頼をもらいました。

甲さんは、現在30代半ばの方で、証券会社にて投資銀行業務の経験を積んだ後に、スタートアップのCFOとなり、IPO経験はないものの資金調達を3度主導された経験を持つ方でした。

CFOの採用・転職についてはこちらの記事もご参照ください。
CFO採用とは?メリットやコスト、採用方法まで徹底解説!
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③クライアントとCFO候補者との面談

クライアントに選んで頂いたCFO候補者との面談をSOICO側にて調整させていただき、実際に1度お会いする機会を作らせていただきます

面談にはSOICOも同席させていただき、事前にクライアントからヒアリングした業務内容や稼働時間の前提をCFO候補同席の元、改めて確認させていただきます。クライアント側からは会社の状況や求める成果を具体的にご説明いただき、CFO候補者側からは実際に貢献可能な業務内容についての説明をしていただきます。

A社の場合は、甲さんが求めるスキル及び経験を持っており、人柄としても非常に好印象だったということで、その場で即決頂き、翌月1日からの稼働ということで契約に至りました。

シェアリングCFO®︎の場合は、採用とは異なるため、選考のプロセスも非常にシンプルかつ短期間となります(通常ですと1度の面談で可否が決まります)
また、契約期間も最短だと1か月単位とすることができますので、稼働後に思ったほどの成果が出ない場合には、解約いただくことも可能です。

報酬形態

今回のケースでは、実務内容は資金調達全般のサポート、稼働時間は週1回の打ち合わせとリモート対応(月20時間ほど)で合意しました。また、甲さんは非常に経験豊富で需要の高い方でしたので、報酬形態は相談の上で月額50万円になりました

なお、報酬形態は、業務内容や稼働時間、候補者の経験などにより変動します。また、固定給だけではなく、固定給+成果報酬での報酬体系での導入事例もございます。ご興味がある方はぜひお気軽にご相談ください。

CFOの報酬にかかわる年収についてはこちらの記事もご参照ください。
CFOの平均年収はいくら?相場を詳しく解説!

シェアリングCFO®︎を活用された結果

シリーズAの資金調達に成功

A社では、見事シリーズAの資金調達に成功しました。シェアリングCFO®︎の稼働としては、4ヶ月間となりました。

A社の場合は、資金調達での甲さんの業務に非常に満足しており、資金調達完了後については、管理部門の組織作りという形での業務を依頼いただき、甲さんに継続して参画してもらっている状態となっています

最後に

いかがでしたでしょうか?今回はシェアリングCFO®︎の活用事例について、まとめてみました。繰り返しになりますが、報酬形態は、業務内容や稼働時間などにより変動しますので、ご興味がある方はぜひこちらよりお気軽にご相談ください。

ストックオプションや株式報酬制度について理解を深めたい方は下記の記事をご参照ください。

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スタートアップ・ベンチャーの経営をされている方にとって、事業に取り組みつつ資金調達や資本政策、IPO準備も進めることは困難ではないでしょうか。

財務戦略の策定から実行まで担えるような人材をを採用したくても、実績・経験がある人を見つけるのには非常に苦労するといったこともあるでしょう。

このような問題を解決するために、SOICOでは「シェアリングCFO®︎」というCFOプロ人材と企業のマッチングサービスを提供しています。

シェアリングCFO®︎では、経験豊富なCFOのプロ人材に週1日から必要な分だけ業務を依頼することが可能です。

例えば、ベンチャー企業にて資金調達の経験を持つCFOに、スポットで業務を委託することもできます。

専門的で対応工数のかかるファイナンス業務はプロの人材に任せることで、経営者の方が事業の成長に集中できるようになります。

「シェアリングCFO®︎」について無料相談を実施しているので、ご興味をお持ちの方はぜひ下のカレンダーから相談会の予約をしてみてくださいね!

この記事を書いた人

慶應義塾大学卒業後、新日本有限責任監査法人にて監査業務に従事。 その後クレディスイス証券株式会社を経て2012年KLab株式会社入社。 KLabでは海外子会社の取締役等を歴任。2016年上場会社として初の信託を活用したストックオプションプランを実施。 2015年医療系ベンチャーの取締役財務責任者に就任。 2018年よりSOICO株式会社の代表取締役CEOに就任。公認会計士。