起業時の資金調達方法とは?頼りにすべき金融機関について解説

起業時の資金調達方法とは?頼りにすべき金融機関について解説

起業をする時の資金調達する方法はいくつかありますが、真っ先に思いつくのは「金融機関から融資を受ける」ことではないでしょうか。

今回は起業時に頼りにすべき金融機関の特徴や各金融機関から融資を受ける際のメリット・デメリットをそれぞれ解説します。

◆金融機関の種類について

起業時の資金調達方法として、金融機関からの融資を考える経営者が多いですが、一口に金融機関といっても、種類はさまざまです。そして、金利や融資条件も金融機関によって異なります。

そこで今回は、金融機関の特徴とそれぞれから融資を受ける際のメリット・デメリットについてご紹介いたします。各金融機関の特徴を理解してご自身の事業にあった融資先を選ぶようにしましょう。

メガバンク

全国に支店を持ち、大都市を中心に支店を展開している大手都市銀行のことを示します。ATM数が無数にあり、誰もが銀行名を知っているような銀行は「メガバンク」とよばれています。

メガバンクから融資受ける一番のメリットは、金利が低いことです。デメリットは、融資を受ける時の審査が非常に厳しく、創業時など実績がない状態では融資を受けることは、ほぼ不可能です。

さらに、100万円単位の小規模な融資に対しては積極的でなく、経営が悪化と判断した時の資金の引き上げが早いので小さな店舗などの個人事業主の融資には不向きです。

地方銀行

地方銀行はその地域に根ざした地域密着型の銀行です。

地方銀行から融資を受けることのメリットは全国展開しているメガバンクと異なり、小規模な会社や個人事業主などに積極的に融資をしてくれることです。

信用銀行

地方銀行と同様に、その地域に根ざした経営をしている金融機関が信用金庫です。信用金庫も小規模な会社や個人事業主を中心に営業を行っています。

信用金庫のメリットは地域密着型なので、小規模な会社や個人事業主でも融資は受けやすい特徴があります。営業圏が狭いことから顧客を大切にする傾向があり、経営が危険な状態になっても根気よく親身になって対応してくれるケースも多いです。

デメリットは、融資金額が小さく、地方銀行と同様、金利が高い傾向にある点です。

日本政策金融公庫

日本政策金融公庫は、国が100%出資をしている公的な金融機関です。起業や創業を考えている個人事業主や中小企業に対して積極的に支援を行っています。そのため、まだ実績がなく民間の金融機関では断られてしまうような個人事業主でも融資が受けられます。

これまで紹介した金融機関の中では一番、創業や企業への融資が積極的です。日本政策金融公庫のメリットは、企業創造の観点で融資を行うので、ほかの金融機関と比べ融資が受けやすいことや、担保不要の新創業融資制度がある点です。一方で

日本政策金融公庫の融資制度については別の記事で詳しく解説しています。こちらの記事を合わせてご覧ください。

関連:新創業融資制度を利用するには?メリットや利用の流れを解説

  • 各金融機関の比較表
 メリットデメリット融資の受けやすさ
都市銀行融資の金利が低い審査が非常に厳しい
地方銀行小規模企業や個人事業主に積極的に融資金利が高い
信用金庫小規模企業や個人事業主に積極的に融資金利が高い
日本政策金融公庫・企業創造の観点で融資を行うため、他の金融機関と比べ融資が受けやすい。

 

 

上記に特徴を記載しましたが創業時、融資の相談先は一般的に下記の順です。

日本政策金融公庫 → 信用金庫 → 地方銀行 → メガバンク

融資には協業融資といって、1000万円の融資を信用金庫と地方銀行が500万ずつ融資することもあります。創業時、日本政策金融公庫だけでは目標融資額に届かなかった場合、信用金庫や地方銀行に相談してみるのもよいでしょう。

◆まとめ

起業や創業には資金が必要になります。一般的に個人事業主は事業資金の融資を受ける必要があるため、それぞれの金融機関の特徴、メリット・デメリット、融資の受けやすさについて理解することが大切です。自分の事業に適した融資を受けるために、融資についてしっかり学び、起業に役立てましょう。

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著 者

SOICO株式会社
共同創業者&代表取締役CEO
茅原 淳一 (かやはら じゅんいち)

慶應義塾大学卒業後、新日本有限責任監査法人にて監査業務に従事。 その後クレディスイス証券株式会社を経て2012年KLab株式会社入社。 KLabでは海外子会社の取締役等を歴任。2016年上場会社として初の信託を活用したストックオプションプランを実施。 2015年医療系ベンチャーの取締役財務責任者に就任。 2018年よりSOICO株式会社の代表取締役CEOに就任。公認会計士。

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