VC(ベンチャーキャピタル)とは何?銀行との違いは?
出資を受けるためには必須!CFOの必要性について解説
会社設立後の資金調達は主に「融資」「補助金」「出資」の3パターンがあります。創業当初は融資や補助金を受けることが一般的ですが限度もあります。
その限度を超えて資金調達を行いたい場合には、「出資を募る」と言う選択肢が生まれるでしょう。
しかし融資や補助金と違い、「出資」を受けるにはベンチャーキャピタルを通すのが一般的です。そしてベンチャーキャピタルから出資を受けるためには、会社の財務状況を確認し、投資家に対して事業に未来があると言うプレゼンを行う必要があります。
これらを行うのがCFO(財務最高責任者)の役割になります。
事業を大きくスケールアップさせるためには、CFOの存在は必要不可欠なのです。
目次
◆CFOの仕事内容と役割
CFOと言う名称を聞いたことがあるでしょうか。
CFO(Chief Financial Officer)とは日本語に直訳すると最高財務責任者となり、資金繰りのプロフェッショナルと言う位置づけになります。
最高財務責任者と言う言葉から、「財務の専門家」と言うイメージがあるかと思います。しかし実際には財務のみではなく、会社の経営戦略や人員戦略など、多岐にわたって会社をマネージメントする能力が求められます。
CFOには、限られた資金のなかで優先順位をつけて、効率の良い運営をすることが求められるのです。
例えば資金が2,000万あり新規採用を検討している場合、5名の営業マンを雇用し直近の利益を確保するか、1名のマネージャーを雇用しスキームを確立してもらうかと言う判断は、まさに会社の優先順位にリンクする部分です。
こういった判断を行なうためにも、CFOは会社の全体像、優先順位、事業計画の把握が必要不可欠です。
◆CFOの必要性を理解する
CFOは一般的に高コストですので、すべての会社に存在するわけではありません。
では、どのような会社にCFOが必要なのでしょうか。
・IPOから逆算して2年前
・ベンチャーキャピタルから出資を受ける
・事業売却予定である
近年は事業承継も含めた、事業売却で企業価値を上げるためにCFOを採用するケースがよくあります。
企業の資金調達の手段について、バブル崩壊以前は金融機関からの「融資」が一般的でした。しかし、バブル崩壊後は「融資」を受けることは難しくなり、資金調達のためには投資家から「出資」をしてもらう必要が出てきました。
投資家に資金を投じてもらうためには、自社をプレゼンする能力が必要不可欠です。そのため、財務の専門知識や経営としてのスキルを持ち合わせ、会社の全体像を把握しているCFOのニーズが高まってきているのです。
◆CFOの報酬はいくら?
CFOの業務量は企業の規模によって変動するため、ベンチャー企業などの場合は1,000万〜2,000万が年収の相場です。
ただ、入社してすぐに社風やビジョンが合わず退職してしまったり、期待に見合う結果を出してくれなかったりするCFOも少なくありません。
この問題を回避するために、CFOを採用する際はテスト期間を設けるとよいでしょう。
soico株式会社は、シェアリングCFOと言うサービスを展開しており、CFOに一定時間所属してもらうことができます。シャアリングCFOを通して、フルタイムCFOに転換することも可能です。
soico株式会社:https://www.soico.jp/company/
◆CFOの市場について
そもそも、優秀なCFOは通常の採用市場に出てきません。
なぜなら優秀なCFOは、既にどこかの企業に雇われている場合がほとんどだからです。優秀であればあるほど、成績を出し待遇も良くなっていくケースが多く、会社を辞めようと思う動機が少ないため、採用市場には出てこないでしょう。
そんな優秀なCFOを雇うための方法は、主に以下の3つです。
- 採用市場で探す
- 直接スカウト・紹介してもらう
- シェアリングCFOサービスなどの利用
可能性は低いですが、採用市場に優秀なCFOがいる場合もあります。根気よく探すのも1つの方法です。
また、CFOの知人がいる方から紹介してもらう方法もよいでしょう。直接会話する機会を設けてもらうことで事前に人柄が分かれば、採用後にビジョンの不一致などが起きる確率を減らせます。
自力でCFOを探すのが難しければ、シェアリングCFOサービスを利用することで、簡単にマッチングが可能です。
◆まとめ
事業をスケールアップさせるために必要不可欠なCFOですが、雇ったCFOの人柄が自社にマッチするかどうかは非常に繊細な課題です。
理想のCFOを自身のネットワークだけで見つけるのが困難な場合は、シェアリングサービスなどのプロのネットワークも駆使して、自社にマッチしたCFOを探しましょう。
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