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大企業の経営層300人を対象にした 「女性社外役員の実態調査レポート」を公開 ―企業が抱える最大の課題は“適任者が見つからない”こと―
「株式報酬制度パッケージ」や「シェアリングCFO」、女性社外役員のマッチングサービス「ジョトリー」を展開するSOICO株式会社(本社:東京都港区、代表取締役CEO:茅原淳一、以下「SOICO」)は、1,000人以上の従業員が在籍する企業の経営者または役員300名を対象に、プライム市場への移行や女性活躍推進の流れを受けて高まる女性社外役員ニーズについて調査いたしましたので公開いたします。
女性社外役員に関する調査結果サマリー
・女性社外取締役の採用に関して企業が感じている最大の課題は、「要件を満たす女性候補者が見つからない(55.6%)」こと。
・女性社外取締役を既に登用している企業は約30%で、これから採用しようとしている企業は、「探している」と「検討中」をあわせると46%にのぼりました。
・性別に関わらず、社外役員に対する適正報酬は1000万円以上との回答が一番多い結果となりました。
・女性社外取締役を採用する際に最も重視する理由としては「多様性の保持」と「機関投資家や海外投資家からの指摘」が多くあげられました。
・社外取締役の採用に際し、全く同じ経歴・年齢・スキルの候補者が男女ともいた場合にどちらを採用するか、との問いに対しては、半数以上が「性別での判断は行わない」という回答でした。
また、女性に限らず社外役員採用の際に重要視するスキルや、平均在任期間、1か月の平均稼働時間などについても調査をおこなっております。フルレポートはこちらからダウンロード願います。
https://www.soico.jp/jotory/download/?ref=news
▼フル調査レポートで分かること
・社外役員の適正報酬
・社外役員を採用する際に重要視するスキルやバックグラウンド
・社外役員を再任しない理由
・取締役会において、社外役員から反対意見がでる回数(年間を通じて)
・社外役員を決定する時期および決定に要する期間
・社外役員の平均在任期間
・社外役員の女性比率
・社外役員の平均的な1か月の稼働時間
女性社外役員に関する調査結果
1.取締役会の現状
(1)取締役の構成人数
取締役会の構成人数は「10名」、また社外取締役は「2名」の回答が最も多い結果となりました。女性役員については、常勤役員・社外監査役・社外取締役ともに「0名」との回答が最も多く、登用が進んでいない現状が浮かび上がりました。
Q.あなたの現在の勤務先企業の役員構成人数についてお答えください。(n=300)
※「役員」とは「取締役」「監査役」「会計参与」を示し、独立社外役員も含みます。「執行役員」は含みません。
(2)取締役会における社外役員の構成人数
Q.あなたが所属する取締役会の社外役員の構成人数についてお答えください。(n=300)
※「社外役員」とは「社外取締役」「社外監査役」を示します。
(3)女性の常勤役員・社外監査役員・社外取締役の構成人数
調査の結果は、
常勤監査役:0名(36.0%)・1名(19.3%)
社外監査役:0名(44.8%)・1名(24.9%)
社外取締役:0名(41.4%)・1名(27.6%)
となっており、社内外関わらず、現状女性役員の数は少ないのが現状です。
2.社外取締役の適正報酬
社外取締役に対する報酬(年)においては、1,000万円以上が適正と考える企業が最も多く、これは現在採用を検討している女性社外取締役への報酬とほぼ同じ結果となっており、性別を理由とする差は発生していない結果となりました。
3.女性社外役員の採用状況
女性社外役員の採用状況については、「すでに登用している」との回答が一番多い結果となりました。
また、これから女性社外取締役を採用しようとしている企業の割合は、「探している」と「検討中」をあわせると45.7%にのぼりました。
4.女性社外取締役の採用理由
女性社外取締役を採用する理由については、「多様性を保ちたい」と「機関投資家や海外投資家からの指摘」を一番にあげる企業が多かったです。次に、「ESG経営を意識」「女性観点からの事業への意見」「SDGsを意識」などがあげられています。
5.女性社外取締役の選任課題
女性社外取締役登用を検討、または既に探している企業が多い一方で、課題と感じていることは「要件を満たす女性候補者が見つからない(55.6%)」が最も多く、次いで、「どのような要件や経歴の女性を登用すれば良いかわからない(22.6%)」があげられていました。
6.採用要件
社外取締役の採用に際し、全く同じ経歴・年齢・スキルの候補者が男女ともいた場合、どちらを採用するか、との問いに対しては、半数以上が「性別での判断は行わない」という回答でした。
画像ダウンロード:https://www.dropbox.com/t/q8JlUDteFH5CaUAj
本調査の背景
4月のプライム市場への移行や、機関投資家などを中心に「ESG経営*」が重要視される背景から、社外役員の登用が急務として叫ばれています。
また、近年は女性活躍を推進する企業がESG投資の対象として注目を浴びており、機関投資家は女性活躍情報の開示を企業に求め、投資判断の材料とするようになりました。実際に、女性取締役を1人以上有する企業の方が、女性取締役を1人も有しない企業に比べ株式パフォーマンスが良いとの調査結果*もあり、日本市場において女性活躍に積極的な企業が名実ともに評価される動きが広まっています。ガバナンスや投資効果の観点からも、とりわけ『女性の社外役員登用』のニーズが成長企業において高まり続けています。
一方で、女性取締役の設置を検討する企業の多くが、適任な人材の不足に頭を悩ませているのも事実です。適任者のリソース不足や登用すべき人材の要件がわからないといった課題も、採用活動を難航させる一因となっています。
こうした流れをうけ、今回「女性社外役員の実態調査レポート」を作成しました。
ジョトリーについて
ジョトリーは、各界で一流の人材を厳選し、企業の女性社外役員として紹介する、女性社外役員に特化したマッチングサービスです。
これまでSOICOは、経営・法務・会計・税務のプロとしてあらゆる規模の企業の経営陣に対し、年間1000件以上の資本政策コンサルティングや、CFO(最高財務責任者)のマッチングを行ってきた他、複数の上場企業の取締役会や指名報酬委員会にも、コンサルタントとして参加してまいりました。その中で、社外役員、特に女性の社外役員の採用への強いニーズを経営陣から感じたため、企業の悩みを解決しさらなる発展に向けたサポートをすべく、ジョトリー株式会社を新設し、女性特化の社外役員マッチングサービス「ジョトリー」の提供を開始しました。
ジョトリーには、優秀な女性社外役員経験者や弁護士・会計士などの士業の登録者はもちろんのこと、女優を含む芸能人やインフルエンサー、プロスポーツ選手、NPO法人代表理事、教授、各業界での知識人や文化人など、様々な経歴を持つ各界のプロフェッショナルに登録いただいています。また、社外取締役や社外監査役の実務経験豊富な講師陣から、法務や会計、コーポレート・ガバナンスの知見、社外役員としての具体的な実務などを実践的に学べる研修・専門教育も用意しており、ジョトリーは多様な経歴と実績をもつ女性が活躍する未来の実現に貢献します。
ジョトリー社外役員研修講座:https://www.soico.jp/jotory/seminar/?ref=news
会社紹介「SOICO株式会社」について
SOICOは、『Equity Tech(エクイティ・テック)のチカラで企業をさらに強くする』を理念に、「タイムカプセル ストックオプション®」や「シェアリングCFO®」や「株式報酬制度パッケージ®」など、資本政策の問題を、ファイナンスとテクノロジーの力を駆使して解決する事業を展開しています。
「タイムカプセル ストックオプション®」事業では、ストックオプションを信託に一定期間保管することで、従来のストックオプションの問題点を解決する、新しいインセンティブスキームのコンサルティング事業を行っています。信託を活用したストックオプションの場合、従来のストックオプションと異なり、割当先や付与比率を後で決めることができるため、実際に役職員のパフォーマンスを見てから、実態に基づいて付与することができます。
「シェアリングCFO®」事業は、スタートアップにおける、『CFOをフルタイムで採用するのはコストがかかる』『CFO業務がまだ曖昧かつ限定的』『最適なCFOが転職マーケットにいない』といった悩みを解決する人材サービスです。それぞれの企業のフェーズにあったスキルを持つプロフェッショナルなCFO候補を、必要な時に必要な業務だけ、初期費用0円で依頼できるマッチングプラットフォームです。
「株式報酬制度パッケージ®」事業は、上場企業向けに株式報酬の比較検討や制度設計、導入支援を行うサービスです。優秀な人材の採用、在籍中の従業員・役員の中長期に渡るモチベーション向上に貢献し、上場企業の更なる成長をサポート致します。複数の株式報酬制度の組み合わせ導入や中長期的な戦略を考慮した複合的な設計、さらに各部署・業種・職種に合った達成条件の設定もご提案可能です。
<会社概要>
会社名:SOICO株式会社
代表:代表取締役CEO 茅原淳一
所在地:東京都港区麻布十番1丁目7番3号
資本金:3300万円
設立:2018年1月29日
URL:https://www.soico.jp/