CASE STUDY
支援事例
従業員の努力に報いる。ストック・オプションを通してより良い評価制度を構築する~
ストックオプションで
スピード上場した会社の成功事例
『ストックオプション解体新書 22年下半期』
「健康で豊かな社会づくりと地域に貢献できる法人」を目指す株式会社オファサポート。2008年7月に、2006年創立の南九州自動車教習所を法人化し設立されました。現在は宮崎県内を中心とし、車校に加えて介護福祉、医療・療養、ホテル、ペット、IT・DX、少年野球育成、PCR検査など12の事業セグメントを展開しています。近年は、高齢化社会を見据えた取り組み、サービス提供にも注力しており、独自の運転技能検査システム「セフモ」は大きな注目を集めています。
株式会社オファサポートでは、従業員たちの努力や頑張りを数字で評価し、その評価に応じた報酬を付与するためにストック・オプションを導入しました。
今回は、ストック・オプションを導入した背景や想い、パートナーとしてSOICOを選んで頂いた理由等をお伺い致しました。なお、ストック・オプションについて詳しく知りたい方は、以下のストック・オプションの基礎的な解説記事を参照ください。
⇒【経営者必読】ストックオプション制度とは?仕組み・種類・メリット/デメリットを完全体系化!新株予約権との違いも解説!
【課題・要望】
・数字で評価される仕組みを従業員に対しても導入したい
【解決策】
・無償税制適格ストック・オプションの導入
【期待・成果】
・学生からの関心増加によるリクルート効果
・従業員の責任感向上
「シナジーを生み出すこと」が企業として大事
どのような経緯で、オファサポートを設立されたのですか?
服部:もともと僕は、自動車教習所で指導員をしておりました。日々、業務にあたる中で、教習生に適した指導方法やより働きやすい組織づくりなどに関心を持ち、それをきっかけに独立して南九州自動車教習所を開業するに至っています。ご好評をいただき、業績も順調に推移したことから、2年後に法人化して株式会社オファサポートを設立しました。
また、オファサポートの設立と同時期に、高齢者向けの訪問リハビリ事業も開始しています。これは高齢化の進展を見据えて、何かできないかと考えて始めた事業ですが、自動車教習所は若者を主な対象とする事業というところ、少子化でも安定した事業基盤を築くという側面もあります。これを皮切りに、色々と事業を拡大していきました。
事業の多角化を進める上で、どのようなお考えを大事にされているのでしょうか?
服部:企業として大事なのは、いろいろな事業を結びつけてシナジーを生み出すことだと考えています。シナジーを持たせることができれば、全く違った仕事を同時に進めていくことについて、従業員が前向きに捉えてくれますし、金融機関に対して説得力を増すという効果も期待できます。
例えばオファサポートでは、日本初の試みとして、「カーリハ」という自動車の運転を取り入れたリハビリテーションを提供しています。そこで、自動車教習所のリソースとリハビリ介護施設の運営をしてきた企業経験をかけ合わせて、「AI型自動車運転評価システムS.D.A.P.®」を作ったんです。
S.D.A.P.®は客観的で可視化された自動車運転の評価データを出すことができるので、高次脳機能障害の方のリハビリや運転経験の少なさに不安を抱える方に向けた支援等に大いに役立ちます。加えて、システムを他の事業者にも提供しており、より多くの方に活用いただけるようにしています。そして、こうした取り組みを拡げていくうち、徐々にいろいろな所に評価され始めました。例えば、医療従事者やシステムエンジニア、さらには国、県、市、自治体の方々からも高い評価を受けるようになり、様々な賞をいただく結果となりました。
社会貢献やSDGsにも力を入れていらっしゃいますね。
服部:先述のような取り組みを続けていくうちに、社会貢献をしながら収益を確保する、という両輪ができるようになって、まさに、経営者冥利に尽きるということを実感しました。皆さんに評価をしていただいて、収益面も安定し始めたというのがバックボーンにあったので、それであれば、我々は寄贈して終わり、社会貢献をして終わりではなく、社会貢献をしながら事業運営を続ける、挑戦していくべきではないかと思うようになりました。
従業員とより本音で向き合うためのストック・オプション
ストック・オプション導入の決め手となった想いを教えてください。
服部:僕はこれまで従業員に対して本音で向き合ってきました。自分のためにやれ、自分のために頑張れ、それが会社の利益になって個人にも返ってくるわけだから、動機は何でもいいし、会社のためとか経営者のためとか考える必要はない、と。
ですから、ストック・オプションの、従業員一人ひとりの努力や頑張りが明確に数字で評価され、その努力に応じて対価が得られるというところに魅力を感じております。このストック・オプションの仕組み自体が、僕が今まで従業員と向き合ってきたことの延長であったため、導入に至りました。
ストック・オプションをどのように付与していこうとお考えでしょうか?
服部:まさに今、新しい評価制度を構築していまして、付与予定者に対して数字による明確な人事評価を行い、その評価に基づいて付与していこうと思っております。僕たち経営者が投資家によって数字で評価されるように、ストック・オプションの付与を予定者に対しても、数字で評価される仕組みをつくるというのが、シンプルかつフェアであると考えました。
また、今後会社がパブリックカンパニーになるのに伴い、多くの部分を見える化していこうと考えているので、人事評価制度自体もわかりやすい形にして、いつでも誰でも確認できるものにしようと考えております。
ストック・オプションを導入したことによる変化などがあれば、お伺いさせてください。
服部:まず、リクルートで効果がありました。弊社ではオープンにストック・オプション制度の導入についてプレスしました。*そのプレスを見て、実際に入社を決めてくれた方がいらっしゃいます。
今の若者はストック・オプションとかには興味がないと思っていたのですが、実際に学生が、そういうのを見て説明会で質問をしてきて、入社も決まったんです。たいへん驚いたとともに非常に有り難く感じました。新卒の学生さんが弊社のストック・オプションに興味を持って下さり、さらに、それを決断のポイントとして入社してくれるなんて。
また、この短期間で、従業員たちの責任感が増したように感じます。やはり、評価を明確にして、それに応じた対価を与えるとなると、従業員たちのモチベーションの向上につながるということを実感できました。
*プレス内容はこちら
ストック・オプションに関心を持つ学生も増えてきているようですね。説明会では学生の方からどのような質問をいただきましたか?
新中:集団面接の際にストック・オプションの話になりまして、「入社後、どの時期から企画を担当できるのか。その企画から評価に応じて、ストック・オプションの付与があるのか。」といったような質問をいただきました。
今回、ストック・オプションの付与対象者は私も含め役職を持たない人間も入っておりましたので、高い意欲を持って仕事に取り組み、そこで成果を出せば付与されるのではいか、とお話いたしました。
そのような話し合いの末、学生たちから強く関心を持っていただき、他で内定が決まっていた方が、その内定を蹴ってうちに来てくださるといったようなこともありました。このように非常に良い効果が現われたと思います。
上場は通過点、夢は街づくりへ
これからどのような会社にしていきたいか、服部社長の想いをお聞かせください。
服部:我々にとって上場というのは、あくまでも目的を達成するための手段の一つであり、この上場で、資金調達を莫大にして、夢を果たそうという事を幹部の方にもお伝えをしております。上場がゴールにならないように、夢を持った事業計画をしっかりとみんなに示していく。我々の目標は上場の先にありますので、それを達成できるように、みんなと共有していきたいなと思っています。
最終的な目標というのは、私の夢にもリンクしているんですけど、最後に住みたい場所で、息子、娘、恋人など自分の大事にしている人達を含めて、自分達にしか出来ない街づくりをやろうと考えております。タウンづくりですね。
それをみんなと共有して、自分も最後そこで過ごせるような事を目標にしています。そこにはテクノロジーが入ったり、我々が今までやってきた多角化が活きてくるわけです。我々のリソース、今までの形式、後はシステムみたいな事をやっているDXだとか、テクノロジーも入れつつ、理想の街作りをしていきたいなと考えております。
▼株式会社オファサポートのHPはこちら
http://ofa-support.com/
また、ストックオプションのご導入を検討をするには、プロの専門家に聞くのが一番です。
そこでSOICOでは、ストックオプション個別の無料相談会を実施しております。
・他社はどのぐらいSOを付与している?
・実際にどうやって導入を進めたらいいの?
そんなお悩みを抱える経営者の方に、要望をしっかりヒアリングさせていただき、
適切な情報をお伝えさせていただきます。
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